私たちについて
これまでのあゆみ

ひまわり園のあゆみ

明治36年 中江佐八郎がサナトリウム「海兵院」を設立

社会福祉法人中江報徳園(ひまわり園)は、母体である医療法人玉水会を協力病院として開設しました。
玉水会病院は明治20年に初代理事長の父中江佐八郎が、現在の地、玉江橋近くに「玉水堂」として開業。その後昭和24年初代理事長中江好孝が「中江医院」として受け継ぎ、今日まで地域医療に取り組んでまいりました。
中江佐八郎は明治36年、当時は「国民病」といわれた結核を憂慮し、結核の大家といわれた加藤好照先生(鹿児島県立病院内科部長)と共に、現在の鴨池新町付近にサナトリウム「海兵院」を設立、いち早くその治療に取り組みました。
その後海兵院は日本赤十字社鹿児島支部に移管されましたが、跡地には功績を讃える記念碑が立っています。
初代理事長は、その父の遺訓であった「知恩報徳」の精神を受け継ぎ、近い将来の高齢社会・老人問題に取り組む決意を持って昭和43年「特別養護老人ホームひまわり療護園」を、社会福祉法人としては県内で初めて開設しました。暗かった養老院のイメージを一掃するため明るいイメージの「ひまわり療護園」と名付けました(現在は「ひまわり園」と改称しています)。

老人福祉法で老人ホームの整備へ

特別養護老人ホームは、身体的・精神的障害があり、日常生活で常に介護を必要とされる65歳以上の高齢者が対象です。昭和38年に交付された老人福祉法によって設けられ、養護、特別養護、軽費の三種類の施設に分けられました。
老人福祉法は、高齢者の社会的地位や処遇について、国家レベルで初めて規定された法律です。その第二条には「老人は、多年にわたり社会の進展に寄与してきた者として敬愛され、かつ、健全で安らかな生活を保障されるものとする」と記されています。
法制定当時、救貧施策的色彩の濃かった老人福祉施設は、これを契機に大きく変わっていきました。それまで家族の問題として扱われてきた高齢者の問題に社会的な光が当てられ、社会全体の問題となり、行政も積極的にかかわるようになったのです。
鹿児島県でも昭和38年度、養護、特別養護、軽費の各老人ホームの整備事業がスタートし、県内各地に急ピッチで整備されていきました。
ひまわり療護園は昭和41年1月、老人福祉法による特別養護老人ホームとして計画され、43年2月に社会福祉法人・中江報徳園の設立が認可され、同年4月に開園しました。

昭和天皇・皇后両陛下ご訪問

昭和47年10月22日から開催された国民体育大会秋季大会(太陽国体)ご臨席のため、昭和天皇・皇后両陛下がご来鹿されました。
両陛下は開会式に先立ち10月21日、ひまわり療護園をご視察になられました。両陛下が県内の特別養護老人ホームをご訪問されたのは当園が最初で、当日は犬迫町全体が祝賀ムードに包まれました。
町内各所に奉迎の看板が立てられ、万国旗、アドバルーンも飾られました。お泊所から園までの沿道には大勢の市民が詰め掛け、小旗を振ってお出迎えしました。
園では関係者がそろってお出迎えし、両陛下は中江理事長の先導で、約20分間園内をご視察。お年寄りの皆さんが一生懸命作られた作品を熱心にご覧になったり、お年寄りに優しく声をかけられました。
陛下のお姿を間近にしたお年寄りの中には、感極まって涙ぐむ人もありました。

沿革

  • 1968 3月 社会福祉法人中江報徳園設立
    初代理事長 中江好孝 就任
  • 4月特別養護老人ホームひまわり療護園(定員50名)開園
  • 1972 10月昭和天皇皇后両陛下行幸啓(ひまわり療護園)
  • 1979 4月ひまわり療護園定員を110名に変更
  • 1990 3月デイサービスセンター事業開始(定員40名)
  • 1992 4月鹿児島市在宅介護支援センターひまわり療護園開所
  • 5月鹿児島市委託事業(ふれあい会食)事業開始
    鹿児島市登録ヘルパー派遣事業開始
  • 1994 11月ひまわり療護園をひまわり園に名称変更
  • 1995 7月鹿児島市寝たきり老人等訪問入浴事業開始
  • 1998 11月理事長 中江京子 就任
  • 1999 4月中江京子理事長 勲六等寳冠章受章
  • 2000 4月介護保険制度開始
  • 2002 4月特別養護老人ホームひまわり園全面増改築工事完了
    (定員110名・短期入所生活介護 定員30名)
  • 2003 12月デイサービスセンター増改築工事完成(定員75名)
  • 2004 5月介護予防支援事業 活き生きセンターひまわり園開所(定員40名)
  • 9月痴呆対応型共同生活介護グループホーム サンひまわり 開所(定員18名)
  • 2008 10月創立40周年記念式典挙行
  • 2016 2月理事長 長友医継 就任
  • 2017 10月
    • 伊敷ひまわりモール 開園
    • 住宅型有料老人ホーム 知恩(定員34名)
    • 地域交流サロンなかえなか江
    • 認知症対応型共同生活介護
      グループホーム サンシャインひまわり(定員18名)
    • 小規模多機能ホームひとまとわとり(登録定員29名)
    • 介護支援センターひまわり園(ひまわりモールへ移転)
    • ヘルパーステーションひまわり園(ひまわりモールへ移転)
  • 2018 10月創立50周年記念式典挙行
  • 2020 1月
      • 認知症対応型通所介護事業 グル-プホーム サンひまわり開始
      • 共生型短期入所生活介護事業開始(特別養護老人ホームひまわり園)
      • 共生型生活介護事業開始(デイサービスセンターひまわり園)

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